奇跡の逆転満塁ホームラン⚾
こんばんは! コロナ自粛解禁が待ち遠しいTomoです。
解禁したら、週末何しようかとワクワクです。
友達とカラオケ、テニス、ダンスいろいろ選択肢があって楽しみです😊
さて、本日は昨日の投稿に引き続き、私の高校時代の思い出に関する投稿をしたいと思います!
私の高校では、年に1回スポーツ大会がありました。
種目は、ソフトボール、サッカー、バレー、卓球、バスケと5種目あり、各々が一つの種目を選択し、学年のクラス別に対抗戦を行うという形式でした。
私は生まれたころから球技があまり得意な方ではなく、正直球技しか行われないスポーツ大会は憂鬱でした😢(部活は陸上競技部に入っていたため、足だけは速かったです笑)
そのため、中学3年間はいつも無難なバレーを選択していました。
高校2年の夏。何か新しい種目に挑戦したいと思い、私は、ソフトボールを選択しました。
当時の私は無鉄砲な性格であったので、クラスの勝敗とか顧みず、ただ自分がやってみたいという気持ちで選択しました。
しかし、子供のころからソフトボールで遊んだ機会が乏しかったので、当然ボールのキャッチ、スローイングも不安定でした。
(守備も足が速いためポジションは外野をやっていましたが、ボールを確実に取れる自信もなかったです)
そういうわけで確実に守れるポジションがなく、練習試合ではポジションがころころと変わりました。
当然そんなソフトボール経験の浅かった私が所属しているチームですので、1勝できれば御の字だろうと周りのクラスにもうわさされていました。
ある練習日、いつものようにイニングごとに外野、内野と私は転々としていたのですが、
ノーアウトランナー二塁の場面で、ピッチャーをやってみて、たまたま無失点に抑えてしまったのです。
試合後、
「Tomo、めっちゃ球はいるね! 本番ピッチャーでいいんじゃない?」
とキャプテンに声を掛けられ、私は快諾しました。
私は、試合の流れを左右するピッチャーに抜擢されたこと、自分もチームの戦力となっていると認識できたことで、とてもいい気になっていました。
そして、スポーツ大会の日。
第一試合から、優勝候補のクラスとの勝負でした。
相手チームが先攻、私たちのチームが後攻。
私はキャプテンから指示された通り、先発ピッチャーとして意気込んでいました。
あの日のようにボールを低めに集めて、ストライクカウントを増やしていけばいいだけ。
そう思っていたのですが、緊張のあまり、全然ストライクが入らないのです。
相手チームの先頭バッターが野球部のエースであったこともあり、練習の時よりついつい力が入り、ボールが浮いてしまっていたのです。
ストライクを一球もとれず、フォアボールにしてしまった私は、相手チームの歓声にものまれ、すっかり自信を失ってしまいました。
次のバッターから連続ヒットを許し、その回3失点し、途中降板しました。
レフトポジションに向かう途中、キャプテンの「ドンマイ!」という言葉が逆に心に刺さりました。
結局その回合計6失点し、すでにチームは負けムードでした。
「やっぱり、バレーボールにしとけばよかった。」
そんな言葉が一瞬頭をよぎりました。
その時、いつの間にかフェンス越しに応援に駆けつけてくれた数学の先生が、
「Tomo、何暗い顔してる! まだ一回だぞ! 逆転できる!」
と声をかけてくれたのです。
「6失点ですよ。もう無理です。」と言いかけたその時でした。
「カキーン」
チームの先頭バッターがいきなりヒットを放ったのです。
「走れ!走れ!」
ゲームを壊して落ち込んでいた私は、はじめ正直何が起きたのかわからず目を見張るばかりでしたが、一瞬でチームに活気が戻ってたきたのを感じました。
同時に、「まだいけるかも。あきらめちゃいかん。」という気持ちがわいてきました。
足が速かった私は、二番バッターだったため、すぐに打席に向かいました。
作戦通り、バントの構えでバスターで初球を狙い、意表を突く。
それだけを意識し、力いっぱいボールに食らいつきました。
「カーン」
少々つまり気味でしたが、完全にバントだと思っていた相手チームは、ボールをそらし、
センター前にボールが抜けていったのです。
「勝てるかもしれない。」
かすかな希望が見えてきました。
その後、3番、4番で2点を返したのですが、そのあと打線がうまくつながらず、そのままイニングが進み、最終回を7-3で迎えました。
逆転の可能性を信じて、私たちのチームはその回の攻撃に移りました。
フォアボール、ヒット、ポップフライ、ヒット、ヒット、ピッチャーゴロ、フォアボール。
7-4でツーアウト満塁となったのです。
運よく次のバッターは4番のキャプテンでした。
トーナメント形式であったため、初戦で負けてしまえば、4位以下で終了。
あきらめられなかった私たちは、チーム一丸となって力いっぱい、
「キャプテン! いけー!」と叫びました。
私も二塁ベースから心の中で、祈っていました。
その初球。
「カキーン!!」
この試合で一番と呼べるほどの快音がグラウンドに鳴り響いたのです。
ボールはレフトの頭上を越えて抜けていきました。
私はサードベースを踏みしめ、コーナーを曲がり、ホームベース必死に走りました。
「ボール返ってくるな。返ってくるな。」
一心にそう願っていました。
そこからは必死であまり覚えていないのですが、気づけばチームがキャプテンをもみくちゃにしながら盛り上がっていました。
そして、隣にいたチームメイトが
「Tomo、やったな!逆転勝利や!」
と声をかけてきました。
もう10年以上も前の話にはなるのですが、
このスポーツ大会を通して、私はスポーツの楽しみを知ることができました。
つらい練習、つらい局面を乗り越えての至高の楽しみ。
そして何が起きるか最後まで見てみないとわからない。
それはどこか人生にも通じるものがあるのかもしれないですね。
長文読んでくれてありがとうございました。
それではまた!
See you next time